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![]() 負けられない一戦、そんな常套句では言い表せない、誇りを賭けた戦いだったのでしょう。 はたして、文句なしの圧勝でした。 ふつうなら差の開きにくいスローペース、上がり勝負の競馬で、しかも大外をまわして2馬身。 まぎれのない府中の2400、最後方からという本来の競馬ができれば、やはり敵はいませんでした。 タケキシュも、池江さんも市川さんも、そして「彼」を見にきた12万のファンも、うれしいというよりも、一様にほっと安堵した表情をうかべていたのが印象的なジャパンカップでした。 いろんなことがあったけれど、すべてを忘れて今日は彼のすばらしい勝利に酔いしれたい。 * ところで、ハーツクライはどうしたのでしょうか。 パドックで馬体を見たときには、ディープ以上にすばらしいと思ったのですが…。 横浜美術館で開催中の「アイドル」展に行ってきました。
さまざまなジャンルにおける、さまざまな「アイドル」のさまざまな表象がテーマ。 この企画を最初に耳にしたとき、「先にやられてしまった!」と口惜しい気持ちになりましたね。 アイドルとは字義通りに「偶像」であって、いつの時代も、どのジャンルにおいても、強力な憧れを喚起し、卑俗性や崇高性をもった存在だとぼくは考えます。 まずは、「月島きらり」(『きらりん☆レボリューション』)や「ラブ&ベリー」といった、今日の女の子たちが憧れ、夢を膨らますアイドル。 きらりんの登場人物といっしょに写真も撮れます。 ![]() いやー、いまの遊びはすごいですね。ラブとベリーのおしゃれ対決。 バーコードリーダーのようなもので、おしゃれグッズのカードを読み取らせて、全身をコーディネート。 21世紀生まれの女の子たちはどんな夢を見るんだろう。でも、その中味は、着せ替え人形の時代と、意外と変わらないのかもしれませんね。 そして、篠山紀信や蜷川実花が撮影したアイドルの写真。 篠山は「明星」と「BLT」の表紙をならべ、70年代と21世紀のアイドル対決。 映像コーナーでは、篠山が撮影した「NHK特集・山口百恵」。 同時代を生きていなかったからわからなかったけど、山口百恵って完璧なアイドルだったんだな(シンデレラストーリーから人気絶頂で引退、アイドルのもつ要素を完璧に満たす存在)。 はたして、たとえば安室ちゃんが人気絶頂期に結婚してそのまま引退していたら、匹敵する存在になり得ていたのだろうか…? そして、蜷川実花のヴィヴィッドなパネル写真。 アイドルの「いま」を伝えるそれは、アイドルと呼ばれる存在だけがもつ生命力を鋭敏に伝えるすばらしい作品です。 土屋アンナ、フカキョンに鈴木えみ、近ちゃん(近野成美)、マツケンや清志郎、はては美術界のアイドル草間彌生まで。頭がくらくらしてきます。 その草間さんも出品。 スクリーンにふと現れ、等身大で写しだされて、自作の詩を朗読する彼女。 それはほんとうに観客の目の前にいるようで、手が届きそうでありながら、しかし実際には触れることができないのです。 みずからのイマージュそのものを観客の前に「降臨」させるそのあり方は、まさしく現代美術界の生けるアイドルそのものでしょう。 ぼくのチケットも草間さんでした! ![]() ![]() 期待にたがわず、刺激的な言葉がポンポンと飛び交っていました。 多和田さんは、どこの国の人間だとか、何語を話すかとか、男だとか女だとか、そういったアイデンティティを非常にうさんくさいものだと疑ってかかるそうで(そういった趣旨の発言は前からされていましたね、どこかの国の首相に聞かせてやりたい)、アイデンティティをはずすことから始めるらしい。 『容疑者の夜行列車』も『アメリカ――非道の大陸』も、主人公の人称が「あなた」という、もっとも中性的でニュートラルな2人称を使っているのもそれ故。 だいたい、世の小説の9割は家族小説、つまりは自分のルーツ=アイデンティティ探しの小説であって、そこから抜け出したかったんだとか。 今いる場所から出発する、旅に出る必要があったんですな。 柴田元幸・野崎歓という名翻訳家2人も同席されていたので、翻訳がらみの話もいろいろされていましたが、昨日のテーマ(たぶん)のひとつは「母語で創作するとしても、それも翻訳」ということ。 多和田さんいわく、小説を書くときは、日本語で書くにしてもドイツ語で書くにしても、まずは何語でもないもので考えて、それを日本語なりドイツ語なりに移していくのだそう。 だから、そういった「原・小説」とでもいうイメージに、日本語のほうが近くなるとかドイツ語のほうが近くなるとか、そういった問題でもなくて、見えない中心を囲むようにして、それぞれの言語は異なった場所を占めている、と! カッコイイ。 ベンヤミンみたいですね。 * 打ち上げで、ご本人とすこしお話させていただきました。 多和田さんは卒論で、わがレリスにも言及されているそうで、伺ったところ 「宗教儀礼の道具と同じように、言語が日常的なものから呪術的なものに変わる瞬間について書いたんですけど…なんのことかよくわからないですね(苦笑)」とのことでした。 日常言語からの異化というと、ふつうは文学言語、詩的言語ということになるけれど、レリスの場合はそういえば呪術的なんだなと、あとになってからハタと腑に落ちた気がしました。 「レリスの『グロッサリー』を日本語に訳してくださいよ、賞とれますよ!」と興奮気味におっしゃってましたが…、ぼくには荷が重いです。
今回訪れたところ。
知恩寺。 立派な本堂も見ものですが、宝物館への切符を買うと、ひっそりした庭園も見られます。 まさに穴場。 ![]() つづいて、同志社のわきを通って、相国寺へ。 「方丈」(本堂?)の襖に描かれた不思議な白象。キッチュでかわいい。 ![]() 帰りの新幹線では、京都駅・伊勢丹の地下で買える「和久傳」の弁当を食べました。 名物の「鯛の黒寿司」など売っています。写真は、うにと鯛のお弁当。これはうまい。 ![]() ![]() 南半球に霊歌轟く! デルタブルースがメルボルンカップを勝ちました。 直線早めに抜け出して、僚馬ポップロックの猛追をなんとかしのいで、ぎりぎり粘りきる内容。 3着以下はかなり離れましたから、「日本、圧勝!」という感じですね。 この馬の本来の姿、勝ちパターンに持ちこんだ岩田騎手、見事。 今年3月に中央に移籍してから、大舞台になるとことごとく人気を裏切っていましたが、ここでいいところを見せてくれましたね。 ポップロックのオリヴァー騎手とのハイタッチ、胸が熱くなりました。 そして、角居厩舎スタッフのみなさまもおめでとうございます。海外競馬のノウハウを積み上げてきた、チームの勝利ですね。 帯同馬つき&現地でのステップレースを使ったことを、橋口・池江師ならどう考える…? レースのレベル的には、欧米のトップクラスのG1とは差があるかもしれませんが、伝統と格のあるG1レース(オーストラリアでは国民的なお祭りらしい)で日本馬が1・2着を占めたことは素直によろこびたいですね。 このクラスのG1なら、日本のトップクラスの馬が行って、調整も上手くいけば、必ずいい勝負に持ちこめることを改めて示してくれたといえるでしょう。 じつは日本馬以上に応援していた、1番人気イェーツはどうしましたかね…。GOSさん、残念。 直線手前ではハナに立つ場面もありましたが、直線に入ってからはおつりがなくなってしまったようでした。 本来なら、もっとゆっくり仕掛けるのがこの馬のパターンだったかな。道中、スムーズさを欠いたかもしれません。ハンデも応えたかな。 やはり、地球の反対側から連れてきた馬を勝たせるのは大変なことですね。 それだけに、今回は角居厩舎の偉業といえるでしょう。 夜、うちの父が連れていってくれたのが「大市」というお店。
すっぽん鍋のお店で、創業300年の老舗中の老舗。 ここ、メニューはすっぽん鍋だけなんです。 コークスで2000度まで熱したという土鍋に盛られたすっぽんの鍋。 ![]() そこからひとり分ずつ、スープ一杯と、具に取り分けてもらいます。 それがまた、スープ、皮、身、肝、脂と、まったく違った味わいなんです! ![]() まずはスープ。濃厚~!でも上品。 しょうゆベースで、しょうがの効いた、しかしやはりすっぽんのダシがよーく出て、コクがあるんだけどしつこくなくて、滋味というよりもっと強烈な旨みというか…やはり言葉では言いあらわせないんですが。 ゼラチン質の皮も、あっさりした身も美味でしたが、気に入ったのは脂と肝。 肝は存外あっさり、でも味わい深い。フォワグラより臭みを抜いた感じかなぁ。 一杯食べ終わると、おかわりの鍋が出てきて、〆に雑炊。 ああ、至福。 すっぽん、それは言葉の無力さを思い知る一品です。 連休を使って、紅葉にはまだ少し早い、秋の京都に行ってきました。
初日に訪れたのは、「みかえり阿弥陀」(みうらじゅんの「つっこみ如来」を否応なく連想させられる)で名高い永観堂、そして、穴場な雰囲気で静謐さただよう、それでいてスケールの大きな、まさに大伽藍の真如堂。 ![]() ![]() 歩きつかれたら、「吉田山荘」で休憩。本来は旅館ですが、お茶だけでもOK。 元・宮家の別邸だっただけあって、落ち着いた優美な建物です。ステンドグラスも素敵~。 上品で、気品ただよう女将さんをはじめとした、スタッフのもてなしも心温まるものでした。 木酢のあたたかいジュースを飲みましたが(これはまあまあだった)、抹茶やぜんざいがおいしそうだったな。 ![]()
昨日、珍しく早起きして、午前中の新馬戦から観戦。
お目当てはもちろん、4億9000万円ホース、ザサンデーフサイチの出るレース。 あの成金のオーナーは好きになれないけど、エアグルーヴの子だから、無条件で応援したい(しかしこの名前、なんとかならないものか…)。 ![]() こんな写真じゃわかりませんが、素人目にもいかにも良血馬らしい、気品のある馬体でした。 タケキシュも言っていたように、もしかしたら兄弟のなかで、いちばん母のエアグルーヴに似ているかもしれません。 返し馬での走りも、首を低く下げて、全身をしなやかに使ったもの(のような気がしました)。 もう一頭の注目はシンボリクリスエスの弟、ピサノデイラニ。こちらも馬体は堂々。 今年の春、育成時代にアイルランドでへっぽこさんが見てきたそうです。 ![]() ちょっとテンションが上がっていたのが気になりましたが、ザサンデーフサイチが(血統だけを根拠に)過剰人気なのはあきらかだった(単勝1.2倍!)ので、馬券としてはピサノデイラニから勝負です。 ピサノデイラニから、フサイチを外した馬連で勝負。 結果は、ピサノデイラニが逃げて、ザサンデーフサイチ後方からの競馬。 ピサノデイラニは直線あっさり垂れて6着(なんか中途半端な逃げだったな、岩田騎手…)、フサイチもあまり伸びずで3着。 ガクッ。まあ競馬って、えてしてこんなもんだよな。 フサイチ、さすがに次は大丈夫でしょう。人気でも逆らわないほうがいい。 ピサノデイラニも、慣れてくれば変わるでしょう。 勝ったのはスペシャルウィークの子、ダイレクトキャッチという馬。 最後にいい脚を見せて、こちらもなかなか将来性ありそうです。
先週の菊花賞、メイショウサムソンは3冠ならず。
3冠馬に必要なものってなんだろう、と改めて考えてしまいました。 それにしても、アドマイヤメイン・武豊の逃げは見事でしたね。ぼくは本命にしていたのですが、負けてもすがすがしい(3分までは楽しめましたから)。 馬の特性を見抜いて、しかるべき流れを作り出したものでしょう。 メイショウサムソンは、アドマイヤメインをあそこまで楽に逃げさせてしまった時点で厳しかったかもしれない。 とはいえ、一番人気を背負って、早めに動くのも(石橋騎手には?)難しいし。 いずれにしても後ろからきた2頭に差されて、逃げたメインを捕らえられなかったのだから、これは力負けですね。 JC、有馬でのリベンジを期待しましょう。 * さあ、今週は天皇賞。 ぼくは、人気でもスイープトウショウを狙います(ディープが出てきても本命にするつもりだった)。 おそらく比較的スローペースになりそうなので、この馬の切れ味が活きる展開になるのでは。 約1年ぶりの京都大賞典でも、ほれぼれする末脚でしたね。 今年も牝馬ちゃんがオトコウマを従えて、秋の盾をもっていくことでしょう。 去年みたいに、返し馬もできないほどのイヤダイヤダをしなければいいけど(府中だとまた心配)、池添君なんとかして。 相手は混戦。 希望通り、外枠を引いたダイワメジャーは外せない(府中2000で外枠は死に目、という説もあったけど、大外じゃないしね)。 ほかには、札幌記念で古馬一蹴のアドマイヤムーン、今年こそのダンスインザムード、夏のチャンピオン・スウィフトカレントと、いつ走るかわからないアサクサデンエンの兄弟、まだ見限れないカンパニーあたりまで、手広くいきたいです。 三連単、スイープの1・2着固定で流しましょうか。 日曜日は新馬戦にあのザサンデーフサイチも出るそう、府中に行ってきます。
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